指導者にリフティングの練習を指示された。
毎日、1人でコツコツ6年間練習したけれど、結局スタメンで試合に出れることはなかった。
果たして、何のために、リフティングをしたのだろうか?
今回のテーマは、リフティング。
何のためにリフティングをするのか
リフティングをする目的は、
・運動能力向上
・空間認知の向上
・達成感を得られるため
・集中力を得られるため
・ボールを中心で捉えられるため
などが、あげられるが、、実際に試合で活かせる部分は非常に少ない。
極端な話、毎日リフティングを熟した選手と、 キックの練習をした選手。
どちらが、試合で有利かを考えれば、直ぐにわかる。
低学年であれば、試合以外の目的で、取り組ませる事もあるだろうが、勝負のかかってくる高学年では、それがメインの練習になる事はない。
このため、高学年以降で、リフティングを中心に練習させるのは、疑問がある。
ここで勘違いしてはダメなのが、数カ月だけなど、期間を区切った練習には賛成だ。
実際に、3,4年の子供なら、2,3カ月で、リフティング1000回以上も珍しくない。
というか、、運動能力の高い選手は、最初から5回程度できてしまうので、一般の選手よりも努力せずにリフティングができてしまう。
ただし、何度練習してもできない選手は、いる。
彼らに、1年以上も リフティングを中心とした練習をさせたところで、目標達成など別の目的があるなら良いが、試合では活かせない。
実際に、運動能力が低い選手が、低学年の頃から、足技、リフティング、、、などを練習し続けた選手がいた。
真面目にやっていたのは良いけれど、ボールが蹴れない。
結局、彼は試合で活躍する事もなく、、高校生で引退。
何度も言うが、別の目的でやっていたなら、良いのだが、試合で活かすために限定すれば、リフティングより他にやるべきことがある。
リフティングより、止める蹴る
想像して欲しいのだが、リフティングの足の動き。
巧くなれば、ゆっくりとした 単調な動きだけになる。
ボールが無ければ、ラジオ体操?みなたいものだ。
これを長年続けたとしても、、、効果が得られるだろうか?
一方で、キックの練習は、、足を素早く動かす動作となる。
瞬発力を要し、意図した足にボールが当たらないと、思った場所には飛ばない。
これを毎日、毎日、繰り返すと、それなり キックは上達する。
この能力がそのままは試合に活かす事ができ、極めれば、フリーキックなども任せてもらえるようになるかもしれない。
リフティング と キック
どちらを優先的に練習すべきかは、一目両全だ。
逆に、キックが正確に蹴れるようになると、、リフティングもうまくなっている。
運動能力があがってくると、、リフティングが出来るようになってくる。
だから、優秀な選手は、リフティングが巧い選手が多い。
なんども言うが、彼らは、リフティングのおかげで、サッカーが巧くなったわけではなく、
サッカーが巧くなったから、リフティングが上達した と言えるだろう。
リフティングは別の目的では有効
ここで、勘違いしてダメなのはリフティングをしない。
という訳ではない。
筆者のクラブでも、多くの選手は、リフティングが上手で、足の各部位、足技も ほぼ熟せる。
短期間で集中してリフティングをさせるので、集中力は高い。
また、やればできるという、目標達成、自信にも繋がり、心の変化にも影響がある。
試合に関しても、リフティング上位の選手が主体でメンバー編成することもあり、リフティングは重視する。
しかし、、何度も言うが、それが 直接的にサッカーに繋がるわけではない。
プロになった選手達も、、、低学年の間は、ほぼできなかった。
というか、別の事に時間を割いたので、やらなかった。
まとめ
リフティングを長期間メインの練習として取り入れても、試合に活躍できる要素は生まれない。
止める、蹴る、運ぶ、、、など、別の基礎練習を重ねていった方が、試合では役立つ。
以前のブログにも記載したが、基盤があってこそ、遊びがあり、
基礎よりも遊び優先では、本末転倒になるだろう。
最後まで読んで頂き有難うございました。
下記のバーナーから、サッカーブログサイトへジャンプできます
コメント