ある調査で 「自分で履く靴は何足もっているか」聞いたところ、
1~2足 : 8%
3~5足 : 38%
6~10足 : 36%
10足~ : 18%
との回答があったそうです。
外出するのには、1足しか履けないのに、これが、今回のテーマ。
定員が決まっていれば補欠は必須である
外出する時には、靴は1足しか履いて出かける事ができない。
それが、レギュラーであり、残った靴は補欠である。
靴を1,2足しか持たない人であれば、外出先によって、レギュラーは変えているだろう。
しかし、10足以上となれば、ずっと試合に出れない補欠は、靴棚で悲しい思いをしているかもしれない。
靴が話せるならば、「移籍させて欲しい、、、試合に出して欲しいと、」と訴えているかもしれない。
しかし、あなたは、気づくこともないかもしれない。
これは、サッカーでも同じ事。
8人制であれば、最初に試合に出場できるのが、8人。
チームメンバーが10人ならば、残り2名は、補欠である。
つまり、数の制限がある場合には、余った数は、補欠になるのは当たり前の話
このため、低学年の試合では、補欠を無くすため、8人に拘らず、全員で試合をする事がある。
また、幼稚園などの演劇では、全員に出番があり、補欠はない。
これこそが、全員参加できる 補欠がない 仕組みなのだろう。
指導者の認識で補欠の認識がかわる
先の通り、人数制限がある場合には、「補欠」は仕方ない。
しかし、「補欠」という言葉に抵抗を感じ、多くの人が納得できないのだろう。
筆者も個人的には「補欠」という言葉は好きではないのですが、、ここではあえて分かりやすく使用することにしていますが、
「スーパーサブ」など、もっと呼び方を変える方が良いかもしれません。
「補欠」に対しては、指導者の認識でチーム状況が変わるのは事実です。
靴と同じ理屈で、必要であるから、予備がいることは忘れてはいけません。
履いている靴が破れたら予備の靴を使用する
外出する用途に応じて、靴を選択する。
サッカーにおいても、常に同じメンバーだけで試合をしていれば、何かあった時に対応ができません。
選手の個性に応じて試合で活躍できる仕組みを作る事が必要なのでしょう。
「補欠」制度で失敗した事例
「補欠」制度で失敗した事例は、過去に沢山ありました。
今回は、いくつか挙げてみましょう
①低学年から選抜固定
中学、高校になると、概ね自分の子供の実力値が分かってきて、保護者の干渉も少なくなりますが、
低学年の頃は、多くの保護者が 自分の子供の可能性を過大評価しがちです。
このため 勝利至上主義の保護者が監督になると、歪んだチームが出来る事が多いのです。
低学年の間に、自分の子供が中心とした、選抜チーム を作り、全国大会を目指す。
常に選抜を固定して、接戦になると、控えは試合に出さない。
確かに、幼少期からサッカーを始めた選手が多いと低学年の間は、強いのですが、、、
「控え」選手をないがしろにすると、辞めていく、、、
当然、チームとしては人数ギリギリとなり、4,5年の子供の成長期になると、子供の怪我も増えるが、控えはいない。
そうなる頃に気付いても、、、遅い。
巧い選手も 別のチームへ移籍していき、結果的に、「控え選手」も「上位選手」も残らなかった、残念なチームになってしまった。
②遠征でも試合に出さない
地域でも常にトップクラスのチーム。
遠征では、保護者の引率は無く、スタッフのみで行動。
試合になると、出場しているのは、常に固定メンバー
補欠の選手は一切出番がない。
地方都市のチームなので、他でサッカーをやる場所もなく、、気の毒な選手達。
指導者も、ライバルチームが無い事で、有頂天になっているのかもしれない。
ただ、数年前には、多数の選手が在籍していたのだが、年々減少しているのが目に見えてわかる。
ただでさえ、サッカー人口が減少しているのに、、これでは、ますます サッカーを習わせ様とはならないだろう。
一方で、地方でサッカーの活性化を図る若い指導者に巡り会った事もある。
彼は、親の都合でサッカーが出来ない選手を集めて、1人で、全選手を試合、遠征に連れて行く。
同じ学年で人数が集まらず、強いチームでは無かったが、彼の行動にはとても感銘をうけた。
上記の強豪チームのベテラン指導者とは 人間力が全くちがうものだろう。
③地域ナンバー1チームの結末
8名全員が 抜群に巧いチーム。
試合経験を積ますため、常に8名で試合に行き、補欠はない。
相手に失礼などは関係なく、時には7名で試合に向かうが、試合には負けない。
6年での好成績も、予備声が高かったが、、中心選手1名が長期の怪我で、全てが変わる。
急遽作られたチームで、中心選手がいなければ、、、残念な結果に。
怪我があった備えも、しっかりとしなければ。
一部クラブでは、親の転勤などの調査もあるのだとか、、、
まとめ
一定枠がある事象であれば、補欠があるのは当たり前であり、誰もが知らない間に、補欠を作っている。
例えば、靴。
履いていない靴は、全てが補欠。
この補欠をどう活かすかは、選択権のある人次第である。
サッカーであれば、
監督は、「補欠」をうまく活用できなければ、チームとして崩壊することを理解すべきであるだろう。
保護者は、「補欠」は仕方ないと理解して、選手を励まし応援すべきであるが、試合に全く出場できないのであれば、移籍をした方が良いでしょう。
これを機に、履いてない 眠った靴は、整理してみてはいかがでしょうか?
最後まで読んで頂き有難うございました。
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