サッカーチームのホームページをみてみると、試合結果を公表している団体とそうでない団体がある。
筆者のクラブでは、以前は、公表していたが、ある時を境に公表しなくなった。
そこで、今回は、試合結果を公表しない理由をテーマにしてみる。
試合結果を公表しない2つの理由
試合結果を公表しない理由は、2つある。
①勝敗に拘る試合をしてしまう。
結果をオープンにすると、当然ながら、チームの試合数、勝敗、勝率が明確になってしまう。
そうすることで、担当の指導者は、勝率こそが、自分の評価になると錯覚を起こしてしまい、試合結果に拘ってしまう。
試合結果に拘る事は、選手達にとってはある意味良いことなのだが、やり方によっては悪い影響を与えてしまう。
悪い影響の典型的な理由は、控え選手を試合に出さないこと。
これは、極端な例であるが、控え選手の出場機会が少ないのは、良くある事例だ。
特に、サッカー初心者が試合にでるとボールの繋がりが悪くなり、試合結果に影響を及ぼすこともあり、結果に拘る指導者は、彼らを試合に出さない。
また、試合結果に拘ると、試合内容を軽視しがちになります。
典型的な状況が、クリアーをするかどうかだ。
以前のブログにも紹介したが、クリアーは育成を妨げる要素がたくさんある。
詳細は、こちら で確認して欲しい。
これは一例になるが、選手の育成よりも、試合結果に重心が傾くと、次のカテゴリーにすすめば、選手達が苦労するのは明確だ。
②自チームの情報が外部に漏れる
自チームの結果が優秀であれば、良いのだが、敗戦ばかりで、時には、大量失点で負ける事が多いとなればどうだろうか
自分達が、できてない事を外部にさらす。
これは、指導者、選手、保護者ともに、好ましくない、と感じるのは必至だろう。
また、自分達がライバルとしている、チームの情報を掴めばどう思うだろう。
ここのチームは、**チームには負ける事が多く相性が悪いのだろう。
つまりは、**チームと同じやり方をすれば、勝てる確率は上がるのだろ。
実際には、そんなに単純ではないが、少なくとも、一定のチーム分析にはされてしまうことになる。
自チームとライバルチームのどちらかに移籍したいと悩む選手がいたとしよう。
移籍する選手達は、概ね、強いチームへ行きたい傾向にあり、当然ながら、結果をオープンにしていると、その選手への影響は大きくなる。
更には、自チームが活動している、グランドや交流している団体を公表する事になると、
数少ないグランドの取り合いから、問題が発生する事が生じたり、交流団体との付き合い程度からも、よからぬ情報が飛び交ったりもする。
分かりやすい事例だが、クラブが懸命になり探した試合会場を公表すると、他団体も、そこの会場を取得できるのだという事が直ぐにわかり、試合会場の取得のライバルが増えることとなる。
まとめ
クラブが試合結果を公表しない理由は、2つある
1 勝敗に拘りすぎる
2 情報が外部に漏れる
どちらも、自チームにとってメリットよりも、デメリットが大きいと感じる。
特に、育成を重視した選手に与える影響はマイナスが大きいため、公表しないというのが理由である。
このブログが何かのお役にたてば幸いです。
最後まで読んで頂き有難うございました。
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