目的地へ外出する時、「車」か「公共交通機関」 基準を持って判断できているだろうか
選択肢を持たず、どちから片側だけに依存していないだろうか
例えば、
「車」が好きな人は、常に「車」
「車」が無い人は、常に「公共交通機関」
これは、個人の自由であり、環境配慮などは別として、片側に依存しても、とりわけ誰にも迷惑はかからない。
これをチームスポーツであるサッカーに置き換えると、
「ドリブル」が好きだから、常に「ドリブル」
「ドリブル」が苦手だから、常に「パス」
で良いのだろうか、、というのが、今回のテーマ。
「個人競技」と「チームスポーツ」の違い
先の話にもある通り、「車か交通機関」の選択は誰にも迷惑はかけない。
しかし、「ドリブル」か「パス」の選択は、結果にも繋がり、しいては、誰かの迷惑になる
例えば、極端な話だが、ゴールキーパーが、
「ドリブル」が好きだから、パスを受けて、味方ゴール前で相手と勝負するドリブルを始めたら
どうだろうか、、、、
おそらく、一般的には、間違った判断となるだろう。
しかし、キーパーでも、何かの基準のもと、ドリブルをすることもある。
では、どのような基準か は、チームで共有しておくことがあるだろう。
それが、チームスポーツである、「基準を作っておく(戦術)」ということなのだろう。
ボールを受ける前に選択肢を持っておく
では、ドリブル、パスの判断をするのは、いつの段階になるのだろうか
それは、ボールを受ける前である。
ボールを受けてから、考えるのでは遅い、
ダイレクトパスが出来ないからだけ見ても、理由は明らかだ。
さらには、パスを受ける位置、周りを見て置く事など、含めても
必ず、ボールを受ける前に、
「ドリブル」か「パス」かの判断はしておきたい。
ドリブルを選択する場合
では、ドリブルを選択する場合は、4つを基準にすると良いだろう
①シュートが打てる(アシストができる)
ゴール前などの状況で、ドリブルをする事で、得点に繋げられる場合だ。
密集でのパスは、味方能力によってはカットされる場合もあり、
個人の能力次第で、ドリブルを選択して、勝負したい。
この時は、「勝負のドリブル」となる。
②チャンスを拡大できる(ピンチを防げる)
大きなスペースがあり、ボールを運ぶことで、チャンスを作れる場合だ。
分かりやすいのが、味方コートから、相手コートへ、スピードを生かしたドリブル。
この時は、「運ぶ(推進力)ドリブル」となる。
③パスの選択肢を広げられる
パスの選択肢が限定的でカットされる率が高い場合。
一旦、ボールをキープして、パスコースを広げる。
良く目にするのが、アウトサイドを巧く利用して、相手に奪われない様にくるくる回る。
この時は、「キープするドリブル」となる。
④その他
試合に勝つ事を想定した時、パスが有効でもドリブルを選択する場合がある。
例えば、
・ドリブル勝負して、PKを促す(勝負のドリブル)
・ボールを運び、味方選手に休む時間、考える時間、戻る時間など、を持てるようにする(運ぶドリブル)
・残り時間が僅かで勝利している時、相手コーナー付近で、ボールを持ち、時間を稼ぐ(キープのドリブル)
・自分にマークを集中させて、スペースを作る(キープ、運ぶ)
など、これらはチーム、個人の考え方で違いが出るだろう。
パスを選択する場合
①受手が、シュート、アシストができる。
パスを受けた選手が、得点に絡める場合は、パスを選択する。
この時、受け手に対して指示を出す事も忘れてはならない。
味方にアシストを期待するなら、「**へパス、空いてる」など。
チャンスは、時間が経つと状況が変わるので、ダイレクトパス などが有効だ。
ボールを受ける前に、状況を把握しないと、チャンスに繋がるダイレクトパスは出来ない。
またゴール前など、密集した場所でダイレクトできない場合は、どこに止めるか、はとても大切。
つまりは、「ファーストタッチ」が、次のパスを決めるといっても過言ではない。
②チャンスを拡大できる(ピンチを防げる)
パスを有効に使うのは、相手のいないスペースを利用すること。
最も分かりやすいのが、逆サイドへの展開。
パスを出した相手が、密集でなんともできないから、パスを受ける場合がある。
このとき、同様に、ドリブルをしたら、パスの出し手と同じ状況になってしまう。
どこかが密集であれば、別の場所に広いスペースがある。
そこを利用したパスをだすこと。
ただ、注意したいのが、意図のないバックパス。
確かにスペースはあるが、、、チャンスを拡大できないなら、意味がない。
③ドリブルでのアイディアがない。
1名の選手がずっとボールを持っていると、状況は変わらないので、相手は「ボール」と「マーク選手」を見やすい。
ところが、パス交換などで、ボールが動くと、相手は、ボールを見る角度が変わるので、マーク選手が見ずらくなる。
このため、ドリブルでのアイディアが無い場合は、パスをする事が良いだろう
また、ボールを動かす事で、相手は、動かなければならず、体力も消耗する。
④その他
試合に勝つ事を想定した場合、ドリブルが有効でも、パスを選択することがある。
・自分のマーク相手より、味方のマーク相手の方が実力差があった時、別の味方に勝負させる。
・残り時間が僅かで、一気にゴール前にボールを入れる。
・ピンチが重なったため、ロングパスを入れて流れを変える。
など、これらは、チームの考え方により違いが出る場面だろう。
まとめ
「ドリブル」 か 「パス」かの判断基準は、選手達とも共有すべきだろう。
そうでなければ、冒頭の通り、
「ドリブルが好きだから、ドリブルをした」
「やっとボールが回ってきたので、パスをするのはもったいない」
など、自分本位の考え方となり、チームスポーツにはならない。
これが許されるなら、キーパーも積極的に、ドリブルをさせるべきである。
今回紹介したのは、あくまでも判断の一例です。
チームにあった基準を作る参考にして頂ければ幸いです。
最後まで読んで頂き有難うございました。
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