少年サッカーを始めたのは良いが、いつ頃からか、子供の様子がおかしい。
それから、数カ月が経過すると、「辞めたい」と訴える。
そんな時、どうすればよいのだろうか
サッカーを辞めたい理由を確認する
子供がサッカーを辞めたいと訴えた時に、理由を確認すると、
「楽しくないから」
と回答するだろう。
この言葉だけを判断して、チームが厳しすぎるから良くないとなるのは、少し違う。
厳しい練習、試合を楽しいと感じている選手もいるからだ。
だからこそ、何が、楽しくないかを 確認する事が大切だ。
ただし、子供に問いただしても、答えが出ない事もある。
そこで、以前と比較して何が変わったかも確認して、真の辞めたい理由を突き止める事が必要となる。
辞めたい真の理由4選
過去にクラブを去っていった選手達が、辞めた理由(楽しくない)を上げてみたので、参考にして頂きたい。
①サッカーが好きでない。
低学年の頃は、コートも狭いので、走る距離は少ない。
しかし、3,4年生頃からは、コートが広がり、試合の中で走る事も増えてくる。
この時に、運動が苦手な選手や好きでない選手は、サッカー → 走る → 辛い という構想に陥る。
特に、夏場、エアコンの利いた中で部屋でテレビゲームを楽しんだ後に、猛暑の中でコートを走るとなると、辛さを感じるのだろう。
この傾向は、小学生から中学生へ移った時も、出やすい。
小学生では、足元重視で短いパスを繋いで楽しかったが、中学になると、広いコートで、必要以上に走る。
しかも、練習は、筋トレ、走り込みなど、辛い練習が多い。
涼しい部屋でスマホゲームに慣れた選手にとっては、そっちに興味が映り、実際のサッカーへの興味が薄れていく。
このため、中学になると、別の部活を始める子供達もいるのだ。
つまりは、もともとサッカー自体に強い関心がなかったのだろう。
もしくは、他の事に興味が移ったのだろう。
対策として、この場合は、無理に引き留めない方が良いとは思う。
サッカー以外の興味ある分野で、自分の時間を有効に使うべきだ。
途中で辞めるのは悪、継続は力なり、などは、働き方含めて、今の時代にはそぐわない。
②試合に出れないので辛い
サッカーが好きだが、試合に出れないのは辛い。
もともと、サッカーが好きであったとしても、ベンチの機会が増えてくれば、サッカーへの関心が薄れていくのは当然だ。
子供から監督へ「何が足りず、どうすれば良いか」など、具体的にレギュラー獲得の方法を模索すべきだろう。
そして、どうしても、チームが合わないなら、移籍した方が良い。
また、試合に出れない不満は、控えだけではない。
自分が望むAまたはBチームに所属できない場合も、それに値する。
特に多いのが、Aチームでプレーしたいのに、Bチームになる場合。
こちらも、子供と監督がコミュニケーションを取り、解決法を模索すべきだろう。
しかし、やむをえない場合は、先の方法同様、移籍も視野に入れた方が良い。
ただし、まだ子供なので、親からも、監督へ子供の悩みを伝えてあげた方が良いだろう。
意外と指導者は、子供達の悩みを把握していない方が多いのだ。
③自分のプレーができないので楽しくない
自分がやりたいプレーと、監督、チームが求めるプレーが違う場合は、我慢している状態であり、
それが、続くと、ちょっとしたきっかけで、「辞めたい」となる。
分かりやすいのが、「ドリブル」したいのに、「パス」ばかり、など、である。
また、自分がやりたいポジションと実際にいくポジションが違う場合も、同じである。
特に多いのが、攻撃ポジションにいきたいのに、守備ばかり。
こちらも、常に不満がたまっている状態なので、何かのきっかけがあると、「やめたい」となる。
また、自分の実力とチームのレベルが異なると同様の事がおこる。
自分のパスを仲間のミスが多くパス交換ができないなど、がある。
これらのパターンの辞めたいは、別のチームへ移っても、同じ現象が起こる可能性があるので要注意。
中学以降では、チーム移籍がなかなか出来ないので、選手自体が解決する手段を身に付ける練習をさせた方が良いだろう。
ただし、どうしても改善できない場合は、移籍することとなる。
④仲間がいない
長年一緒にプレーしたチームメイトが移籍した。
スクールで一緒にプレーしている選手と一緒にプレーしたくなった。
など、仲間とのプレーができなくて、楽しさが半減するパターン。
こちらも、先の③同様、中学以降も起こりえるだろう。
選手で解決させて、ダメな場合は、移籍も視野にいれるべきだ。
辞める時の対応
辞めたい理由は、先の通り、4パターンあるが、大きくは2つ。
サッカー辞退を辞めたいのか、所属しているチームを辞めたいのか、である。
それにより、辞める時の対応は、違ってくる。
①サッカーを辞める場合
チーム関係者には、率直にその事実を伝えた方がよいだろう。
しかし、しばらくすると、またボールを蹴りたいと思う事もあるので、一旦休部が望ましい。
猛暑や連休前後を除いた気候の良い時に、再度、サッカーを継続してみて、それでも「辞めたい」事実が変わらなければ、退部すべきだ。
②移籍する場合
サッカーは好きだが、何らかの不満があり、「辞めたい」とするならば、まずは、「不満」を払拭する手段を検討すべきだ。
何も手をうたなければ、不満がつのったままとなり、サッカーそのものが、好きではなくなり、結果、サッカーを辞めてしまう。
サッカー人口、小学生、中学生、高校生 と年々減っている傾向にある。
これは、選手達に小さな不満を我慢させ続けた結果、選手達はサッカー事体に興味を持てなくなったのでは、、と感じる。
つまりは、サッカーが好きな選手は、嫌いにさせてはならない、辞めさせて欲しくない、と感じる。
そのためには、移籍含めて検討すべきだろう。
話はそれたが、移籍する時に、チームへ伝達する場合は、礼儀を尽くして辞めるべき。
真の理由を口にせずとも、大人ならば、互いに察しはつく。
見え透いた嘘であったとしても、「スクールの友達と同じチームでプレーしたい」など、
当たり障りのない辞める理由を伝えた方が良いだろう。
なぜなら、サッカー界は狭いので、情報は直ぐに回る。
次のチームで気持ち良くプレーするためにも、登録手続きを気持ちよくやってもらうためにも、
辞める時は、丁寧に
まとめ
子供がサッカーを辞めたいと訴えた時には、真の原因を突き止める事。
サッカーが嫌いで、サッカー事体を辞めるのであれば、別の分野で挑戦すべき。
そうでなければ、原因を排除する手法を検討して、場合よっては、移籍も検討すべきだ。
最も良くないのは、不満を我慢して、サッカーは好きだったが、嫌いになってしまうこと。
そうならないためにも、日頃から、指導者、選手とのコミュニケーションは大切にしたいものですね。
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最後まで読んで頂き有難うございました。
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