小学校を卒業したのち、Jクラブチームを始めとする、セレクションのあるクラブチームへ進む選手達。
挑戦する事は良いのだが、本当にその道にすすむのかは、事前に検討する必要があるだろう。
名前だけでその道を選ぶのでなく、クラブの特徴を捉えて、進路を決めないと、途中で移籍する事になる。さらに、場合によっては、サッカーそのものを辞めてしまう。
そこで、今回は入団前に注意しておきたいことを上げてみる。
強豪クラブへ入団する前の4つの注意点
①「試合に出れないつらさ」を受け入れられるか
小学校の時は、常にフル出場であっただろうが、強豪に進むと、そうはいかない場合もある。
自分と同じ、もしくは、それ以上のレベルの選手達と競争するため、試合出場機会は保証されない。
いつも伝えているのだが、「試合に出ないと上達は見込めない」
強豪に入り、更に上を目指し、最終プロになるために、強豪クラブに入団したのに、、、巧くなれないなら本末転倒。
ダメでも、他チームに移れば良いと気軽に思うかもしれないが、思春期の子供達は、なかなか難しい面もあるので、考慮すべきだろう。
繰り返すが、思春期の子供達の移籍は簡単ではない事もある。
②挫折を味わいやすいこと
小学生での試合相手は、上下のレベル差は大きいが、中学に入ると試合レベルは拮抗する。
つまりは、自分と同レベルの選手達ばかりだ。
小学生の時には、思う様にプレーできていた事が、できなくなり、監督の指示も自分のスタイルとあっているとは限らない。
また、怪我をして休むこともあれば、周囲の選手達の身体の成長が急激に伸びるので、選手達は相当なプレッシャーになる。
これらすべて、何かの原因で楽しさが半減し、途中で辞めたい症状がでやすくなる。
現に、この道に進んだ選手達は、挫折して、途中で辞めたい と訴える選手が多いのも事実である。
ただ、それを乗り越えてきた選手達が、プロになっているのもまた事実。
挫折した時も、支えられるか、など、家庭としての覚悟も必要だろう。
③「サッカーづけ」になること。
中学に進むと、勉強など、小学生と異なり、やるべきことは、沢山出てくる。
しかし、日常含めて「サッカー」が主体となるので、その他の時間を取ることは難しい。
当然、一部の選手は、限られた時間で要領よく 他の事に専念するのだが、現実問題として、その様な選手は限られる。
つまりは、本当に選手がやりたい道に進ませて良いのかは、家庭でも話し合う必要がある。
家庭で話しをしている一例として、
小学生の頃、全国クラスの強豪チームのエースだった選手の話。
彼の親は医者であった事もあり、小学校の夏の全国大会を最後にサッカーを辞めて 勉学に励んだとか。
要するには、一生をかけて、サッカーをさせる覚悟があるか、サッカーから大きな事を学べるか、を考える必要ある。
④費用がかかる
「医者」になるには、一般の大学生よりも費用がかかるのは、良く聞く話だが、
サッカーも同じく、スペシャリストになるには、それなりの費用が発生する。
一部費用免除してもらえる選手もいるだろうが、それでも、かなり高額。
従来までは、試合会場まで保護者が送迎していたであろうが、中学からは自分達で行くことが基本となり、遠方へは、貸し切りバス、交通機関で移動。
指導者もボランティアではないので、それなりの費用負担は避けられない。
気が付けば、サッカー関係の費用で年間100万かかったなんて話もある。
また、中学校を卒業した後も、当然、それなりの高校へ。となるので、、、、費用の面は避けて通れない。
周りにいるプロを目指した選手達(プロになった選手もいるが)、一般的な家庭であったが、家計は火の車だったそう。
まとめ
強豪クラブに入団するには、事前にリスクを知っておかなければならない。
ただ、リスクを恐れてチャレンジしないのは、成功もしないのも事実。
選手、家庭として、チャレンジするのか、安定を求めるのか、その時の感情だけに流されるのでなく、総合的に、判断すべきだろう。
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