日本人は、得をするよりも、損をしたくない傾向が強いそうだ。
例えば、1万円を2人に与えられた時どう考えるか?
得をしたいと強く思うなら、2人のうち、どちらかが1万円を貰うように勝負する。
もらえない方も、もともと0円だったので、損をしたというよりも元の状態と変わらないと考える。
一方、損をしたくないと強く思うなら、2人で 5千円ずつに均等に分ける。
おそらく、多くの方がこちらの方に共感し、1万円貰うはずだったので、半分損をしたと考える人は少ないだろう。
ということで、今回のテーマは、分割について考えてみよう。
均等に分けると揉め事は起りにくい
先の通り、「均等に分ける」と揉め事は起りにくい。
1万円を貰ったので、半分ずつ分けよう。
と提案して、異論を唱える人は、ほぼいないだろう。
5000円を5人で分けて、1人1000円ずつ。
100個のお菓子を10人で分けて、1人10個ずつ。
20人チームを2つにわけて、1チーム10人ずつ。
いずれも、、、揉める事は少ない。
このため、最近の学校でも、均等には神経をとがらしている。
演劇では、平等に目立つ様に工夫する。
記念撮影では、誰もが真ん中で映る様に何度も写真をとる。
運動会では、競争をせず、順位をつけない。
学校の役員は、抽選で決める。
優劣、凸凹をつけると、揉めるので、、、揉めない様に、全て均等。
卒業アルバムに1人だけ多く映る子供がいれば、、大騒ぎなのだろう。
均等割では競争が生まれない
均等割は、確かに揉めないが、同時に競争も生まない。
つまりは、頑張っても、頑張らなくても、同じ結果で、社会主義的な思考。
仕事を例にとれば分かりやすいのだろうが、、8時間働けば、全社員同じ給料。
極端に言えば、日本中が同じ給料ということだ。
懸命に汗水流しても、何も考えずに過ごしても、、、同じ時間働けば、同じ給料。
年齢、経験、問わず、日本全国民が、時給1000円。
助け合いで生活している海外の一部民族などでは、このような思考が一般的なのかもしれないが、、資本主義社会である日本では、馴染めない。
時給1000円で今より待遇がアップする人は納得するだろうが、、ダウンする人は 意識が下がるのは当たり前。
これは、人数が多いサッカーチームのメンバーを分ける時も 同じである。
チームメンバーが 限られた地域の仲良しメンバーであれば、社会主義的な 競争を作らない、仲良しクラブでも良いだろうが、
一般的には、サッカー優劣で チームを複数に分けて、選手の競争意欲を煽る。
そもそも、相手と競いあう 競技スポーツであれば、チーム仲間とも、競争し 切磋琢磨していく。
そこで、、何かを学んでいく というのが目的の1つであるのだろう。
まとめ
日本は、資本主義で競争がありきの社会なのだが、どうも競争を嫌い、平等を好む傾向が強い。
このため、皆と同じ、損をしたくない、特別扱いはズルい、均等、平等、、、、、が当たり前の社会。
これは、サッカーでも、チームメンバーを均等に分けて、全員が平等に出場する、、と好意的に思われる。
しかし、、、本当にそれで良いのだろうか??
平等にするため、、あなた自身の時給が 大幅にダウンしても、今までと同じ気持ちで仕事が出来るろうか?
つまり、平等とは、聞こえが良いが、競争を生まない社会であり、意識が高い選手の向上心は下がりやすくなる。
競争が良いとは限らないが、、、良いとこ取りだけするのは難しいだろう。
最後まで読んで頂き有難うございました。
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