選挙では、一票の格差が問題とされている。
これは、同一の選挙区間で有権者数が異なっていることで、1票の価値の価値が異なっていることを意味する。
では、サッカーではどうなのだろうかというのが、今回のテーマ。
サッカー人口の比率
都道府県のサッカーの選手登録者数を調査したところ、
最多は、85000人 最小は、4300人であった。
一方、上記の総人口は、1400万人、96万人であった。
以上より、サッカーの登録の比率は、それぞれ、0.6% 0.4% となる。
他都道府県のデータは、別途紹介するが 概ね 0.4~1% となり、地区による大差はない事が確認できた。
つまりは、人口1000人に対して、4~10人のサッカー登録をしている人がいることになる。
余談だが、日本の総人口の11%を占める東京では、全サッカー登録者数の10%を占めている。
人口の多い都道府県ほど、サッカー人口も多いと言えるのであろう。
4種登録チーム数
サッカー人口が3万人を超える都道府県は、9地区ある。
これら、9地区のサッカー人口は 日本サッカー人口全体の50%を占めている。
先の比率の通り、総人口の上でも、日本の総人口は54%となっていた。
一方、サッカー人口が1万人未満の都道府県は、19地区ある。
これら、19地区のサッカー人口は14%、総人口比率は、15%となっていた。
では、4種の登録チームについては、どうであろうか。
人口の多い某地区では、484チーム
人口の少ない某地区では、58チーム
であった。
これらを総人口で割ると、それぞれ 15000、13000となった。
他地区など詳細調査はできてないが、先の人口比率などから予測しても、
人口の多い大都市では、300を超えるチーム数がある。
一方で、人口の少ない地域では、50チーム前後になると予測される。
都道府県の代表になる格差とは
先の通り、4種登録チーム数は、人口にほぼ比例している。
では、大都市と地方では、全国大会に出場できる確率はどれだけ異なるのだろうか
仮に 全国大会がトーナメント方式であったとした場合、
500を超える地区では9連勝が必要になるのに対して、50の地区では6連勝。
つまりは、
大都市でのベスト8~16 = 地方都市での優勝、準優勝
となるのだ。
この格差は、実際の全国大会の結果にも反映され、人口の多い都市程、全国大会でも上位にかる確率が高い。
筆者が調査した全国都道府県ランキングと比較したところ、
人口の多い上位10地区と 全国ランキングの上位10地区では、8チームが同じ地域であった。
一方、人口の少ない10地区とランキング圏外20地区では、7地域が同じであった。
格差を感じる現象
サッカー経験者であれば、この地域格差は実感できるのであろう。
大都市では、都道府県のトレセンに選出されるのは、競争が激しく難しい。
これを避けるため、自分の住んでいる地域とは別の地区へ移籍する選手がいる。
この動きは、4種やサッカーだけに限った事ではない。
高校野球、陸上、テニス、バドミントン、、、、
自分の実力に応じて、住んでいる地域から出ていく選手達がいるということだ。
また、個人だけでなく、チームとしても、活用している団体がある。
少年サッカーでは、協会が主催している「全国大会」以外にも、各種企業が主催するいくつかの全国大会がある。
そのなかには、地域関係なく、全国各地で予選会が開催されているものもある。
この際に、大都市での予選会は避けて、地方への予選会に参加するチームがある。
大都市から地方への同行は、逆もしかりである。
地方でトップになるチームは、大都市の大会に積極的に参加している。
更に、大都市でトップになるチームは、海外を視野に入れているということだ。
つまりは、選手、チームの、現在の強弱は、現在の小さな枠の中の事である。
もっと視野を広げれば、上には上が、下には下がある。ということだ。
だからこそ、他と比較しすぎるよりも、まずは自分(チーム)だということなのだろう。
まとめ
各都道府県の人口とサッカー登録人口は、比例している。
概ねの割合は、1000人に対して 4~10人といったところだ。
このため、大都市と地方都市では、サッカーに対する競争率が違ってくる。
単純な勝ち数で見ても
地方都市のベスト8~16 = 地方都市の優勝、準優勝
とったところだろう。
だからこそ、小さな枠の中での勝敗に一喜一憂するのでなく、
上には上があり、下には下がることを理解して、自分のペースで実力を上げて行く方が賢明なのだろう。
最後まで読んで頂き有難うございました。
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